スポーツの前には準備運動がつきものだが、体を動かす倉庫内作業も同様である。
硬くなったままの体のまま仕事に入れば怪我する恐れがある。その怪我とは筋肉痛、腰痛、 捻挫などの内部的なものと不安全行動による外部的なものとかある。

内部的なもの
体が硬いまま無理に動こうとすると、伸縮性がないために引きちぎれてしまう。
〇筋肉 ・・・肉離れ、筋肉痛など
〇骨 ・・腰痛など
〇関節  ・・膝の痛み、捻挫など

外部的なもの
緩慢な作業者の行動により、本来取るべき動作に時間がかかったり省略されたりすることがある。それにより外傷(手を切ったり指を挟んだり)を被ることがある。

特に注意すべき状況
季節的には特に冬場は体が収縮して硬くなっている。年齢的には中高年は筋肉が衰え関節の柔軟性も落ちている状態である。

ゆえに準備運動によって筋肉、骨、関節をほぐし可動域を広め、さらに体温と心拍数を高めることで体を動かしやすくして危機回避行動がとれるようにしておくのが望ましい。そしてそれは特に冬場において年齢が高いほど重要なことになってくる。

急激な動作は控える
いろいろなスポーツ選手のなかでもなぜか野球選手だけはやたらと怪我する人が多いと感じないだろうか。デッドボールなどによる外部的なものだけでなく、肉離れなどの内部的なものが多い。プロのスポーツ選手だから当然ストレッチや準備運動はしているはずである。だが野球選手だけはやたらと怪我が多い。

それは野球というスポーツの特性による。野球はバットを振るのもボールを投げるのもダッシュするのも急激な動作である。あまりにも急激な動作なため準備運動をしていても内部的な怪我をしえるのである。一方例えばサッカーでは急激にダッシュすることもあるが、そうでなくても常に軽く走っている状態なのでその落差はマシである。

つまりたとえ仕事前に準備運動をしていたとしても限度を超えた急激な体の動作をすれば怪我をしうるという事である。

それを防ぐには限度を超えた急激な体の動作を慎むか、待機時間にじっとせず何かしら体を動かしておくかという事になる。

全体でやる準備運動は勤務時間か?
準備運動の重要性を認識している会社ではそれを毎朝全員で行おうとする場合がある。そこで問題となってくるのはその準備運動をしている時間が勤務時間かどうかという事である。

労働時間とは「労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間」のことをさす。準備運動についてはその参加が義務であれば労働時間、自由参加ならばそうでないという事になる。

ただ自由参加の場合でも参加することを強く推奨するとかいって実質的に義務になってるケースもあるようで、その場合はどうなるのかは知らない。